打撲 肉ばなれ
打撲
日常生活などで転んだり、スポーツなどで身体を強く打ち付けると最初に、その部分が赤く腫れ上がります。
少し時間がたつと、皮膚が紫色に変色する内出血が発生します。内出血したところを触ると、痛みが強くでます。ここで「打撲だから湿布貼っとけばいいや」と思い、湿布ですませて病院にも行かない事が多いと思います。
でも、その怪我は2~3日で治りますか?
内出血は徐々に拡大し、場所によっては、指先まで内出血が拡大し、強い痛みが発生するものもあり、1~2ヶ月も痛みが引かない場合があります。
肉離れ
スポーツなどで筋肉に急に強い伸縮力がはたらいた時、筋組織が断裂することがあります。この病態を筋断裂といいますが、通称、肉離れと呼ばれています。特に、ふくらはぎは肉離れの好発部位であり、各種スポーツ時に発生し、更に運動時以外の日常生活中に起こることもあります。筋肉に硬さがあると、それだけ肉離れになるリスクが高まります。
当院では、ストレッチや電気治療器など筋肉の柔軟性を高め、完治後も肉離れを起こしにくい身体作りを目指し治療にあたっていきます。
打撲や肉離れを起こした場合
受傷後の回復を早めるのに腫れや痛み等の炎症を抑えることが重要になります。炎症反応は治癒の過程で必要なものですが、それが酷くなりすぎると逆に治癒を遅らすことになるので、必要最低限にコントロールすることが重要になります。
そこで、炎症を防ぐ為に4つの処置が大事になってきます。その、4つの処置をRIEC処置と言います。
RIEC処置
RIEC処置とは応急処置時に必要な4つの処置の頭文字をとりRICE処置と呼びます。RICE処置を損傷直後に適切に行うことで、快復を早めることができます。
Rest(安静)
受傷直後から体内で痛めた部位の修復作業が始まります。しかし、患部を安静させずに運動を続けると修復作業の開始が遅れてしまいます。その遅れが結果的に完治を遅らせ治療に費やす時間を長引かせてしまいますので、受傷後は安静にすることが大切です。
Ice(アイシング)
冷やすことで痛みを緩和させることができ、また血管が収縮されることによって腫れや炎症をコントロールすることができます。
Elevation(挙上)
損傷部位を心臓より高い位置に挙上することで重力を利用し腫れなどの炎症をコントロールすることができます。
Compression(圧迫)
適度な圧迫を患部に与えることで腫れや炎症をコントロールすることができます。